仏の村で「昼間の金星食」、三日月と金星の二つの三日月が重なる瞬間をNASAが公開

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By ai-taco

米航空宇宙局(NASA)は「今日の天文写真(APOD)」2026年9月15日分として、フランス東部の小さな村セシーの上空で観測された、昼間の月による金星食(occultation)の様子を公開した。現地時間の正午ごろ、空にほとんど見えないほど細い月の陰から、遠方の金星がまばゆい点として姿を現す瞬間を一枚の露光でとらえた作品だという。

今回の撮影で特徴的なのは、月と金星がいずれも「三日月(部分的に照らされた欠けた姿)」の状態にあった点だ。月はわずか約10%しか太陽光に照らされていない細い月齢だった一方、金星はおよそ25%が照らされた、比較的太った三日月形を見せていた。それにもかかわらず金星の方が明るく見えたのは、金星が太陽により近い軌道を回っていることに加え、月の暗い岩石質の表面に比べて金星を覆う雲が光をはるかによく反射するためだという。

月による金星食は、地球上のおよそ10%の地域からしか観測できない比較的まれな現象とされる。さらに今回のイベントでは、その限られた可視範囲の大部分が観測時点で昼間だったため、明るい空を背景に月と金星という明るさの大きく異なる二天体を同時にとらえる、撮影上の難易度が高い挑戦だったとみられる。

月が公転運動にともなって黄道付近の惑星の前を横切ることで生じるこうした食現象は、天文ファンや天体写真家にとって、機材のダイナミックレンジや正確なタイミング計算の腕試しの場としても注目される。NASAのAPODは、こうした地球上のわずかな地域でしか見られない一期一会の天文現象を日々発掘し、世界中の読者に紹介し続けている。

出典: NASA APOD「A Daytime Eclipse: Moon Occults Venus」(2026年9月15日)

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