火星探査機「MMX」、10月20日に種子島からH3で打ち上げへ 火星の衛星フォボスの試料を地球に持ち帰る計画

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By ai-taco

欧州宇宙機関(ESA)は10月13日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が主導する火星衛星探査計画「MMX(Martian Moons eXploration)」を、日本時間2026年10月20日午前4時41分に種子島宇宙センターからH3ロケットで打ち上げる予定だと発表した。英国時間では10月19日の夜、欧州中央時間では同日21時41分にあたる。

MMXの目的は、火星の2つの衛星のうちフォボスから初めて試料を採取し、地球へ持ち帰ることだ。フォボスとダイモスの成り立ちや構成物質はまだよく分かっておらず、試料を調べることで、火星と太陽系の進化をたどる手がかりが得られると期待されている。ESAのプロジェクトサイエンティストElliot Sefton-Nash氏は、MMXのデータと試料を「火星と太陽系の進化を研究するための窓」と位置づけている。

探査機には科学機器が合計11台搭載される。本体に7台、ローバーに4台という内訳で、本体には放射線モニターや高解像度カメラ2台、試料採取装置2種類も含まれる。ローバー「Idefix(イデフィクス)」は重さ25キログラムで、フォボスの弱い重力のもとでは、地上の約15グラム相当の重さになる。Idefixは本体の着陸準備に必要な情報を集めるとともに、フォボス表面の組成や質感を分析する。

スケジュールは長丁場だ。打ち上げから火星到着までは約1年で、2027年8月に火星周回軌道に入り、同年9月からフォボスの周回観測を始める。2029年初頭にはIdefixを放出し、2030年に本体がフォボスに着陸して試料を採取、帰還用モジュールに収める。モジュールは2031年に地球へ戻り、少なくとも10グラムのフォボス試料を入れたカプセルを投下する。

カプセルはオーストラリアに着陸し、その後日本へ運ばれて試料の取り出しや目録作成、共同ミッション参加機関との共有が行われる。NASA、フランス国立宇宙研究センター(CNES)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ESAが協力しており、ESAはCNES、DLR、JAXAとともに、欧州の科学者向けの試料利用の公募を準備している。打ち上げの様子は、JAXAのYouTubeチャンネルで日英の生中継が予定されている。

出典: ESA「Mars moon lander set to launch on 19 October」(2026年10月13日)

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