宇宙誕生20億年後の銀河に、570光年しか離れていない2つの巨大ブラックホール

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By ai-taco

天文学者のチームが、宇宙の年齢がまだ約20億年だった頃の銀河「MG B2016+112」(赤方偏移z=3.273)に、物質を活発に飲み込む2つの超大質量ブラックホールが、わずか175パーセク(約570光年)の距離で並んでいる証拠を報告しました。論文では、これほど遠い宇宙で確認された最も近接した二重の活動銀河核(AGN)とされています。

この銀河は、手前にある別の銀河の重力レンズ効果によって、A、B、Cの3つの像に分かれて見えています。欧州南天天文台の超大型望遠鏡VLTに搭載された分光器MUSEの2018年のアーカイブデータを分析したところ、像AとBは同じ光源から、像Cは別のブラックホールから来ていると考えられる結果が得られました。

炭素の輝線の幅から見積もったブラックホールの質量は、AとBに関連するものが少なくとも2,000万〜2,300万太陽質量、Cに関連するものが少なくとも1,500万太陽質量です。降着率(物質を飲み込む勢いの上限に対する割合)は、AとBが約47%と51%、Cは約4%でした。軽いブラックホールほど速く成長するというシミュレーションの予測とは合わない結果です。

ただし、Cの降着率はレンズによる増光率の見積もりに左右され、使われたのは平均値のため誤差がありうると論文は注意しています。著者らは、近赤外線観測による質量の独立した確認を求めています。

出典: Phys.org「New evidence points to two feeding black holes just 175 parsecs apart lurking in the early universe」(2026年10月14日)

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