NASAは、国際宇宙ステーション(ISS)の太陽電池パドルを更新する長年の計画を、10月29日(木)と11月5日の2回の船外活動で完了させる予定です。
29日の船外活動に出るのは、NASAのアニル・メノン宇宙飛行士と、カナダ宇宙庁のジョシュア・クトリク宇宙飛行士です。クトリク宇宙飛行士にとっては初めての船外活動で、カナダ人としては5人目、2019年のデヴィッド・サン=ジャック宇宙飛行士以来となります。2人は米東部時間の午前8時にクエスト・エアロックから出る予定で、作業時間は約6時間45分と見込まれています。ステーション組立・保守・改修のための船外活動としては285回目です。
作業は、8基のうち7基目となる「IROSA(ロールアウト式太陽電池パドル)」の取り付けです。メノン宇宙飛行士がロボットアームの先でパドルを運び、3月の船外活動で設置した取り付け金具にボルトで固定します。その後、パドルを約10フィート(約3メートル)から20フィート(約6メートル)に開き、電源ケーブルをつなぎます。拘束具を外すと、約10分で自動的に広がる仕組みです。船内ではジェシカ・ワトキンス、ルーク・デラニーの両宇宙飛行士がロボットアームを操作します。
11月5日には、最後の8基目を主トラス(骨組み)の右端に取り付けます。ここはロボットアームが届かないため、2人がフットレストの間でパドルを受け渡す、通称「リープフロッグ(馬跳び)」という手順で運ぶとのことです。
ISSの元の太陽電池パドル8枚は2000年から2009年にスペースシャトルで運ばれ、15年の寿命を想定して設計されました。NASAは、劣化で落ちた発電量を補うために、小型のIROSAをその前に取り付けています。最初の1基は2021年6月に展開しました。IROSA1基あたりの発電量は約8キロワットで、8基がそろうと、利用できる電力は160キロワットから約215キロワットに増えるとNASAは説明しています。
ISSは2030年に退役する予定で、新しいパドルは退役までの運用と、安全な制御落下まで支えます。一方で、船外活動用の宇宙服は1983年初飛行の設計がもとで、運用担当者は「完全な冗長性はなく、癖がある」と述べています。
出典: Spaceflight Now「NASA nears end of space station solar array upgrade with Oct. 29 and Nov. 5 spacewalks」(2026年10月28日)