ロケット打ち上げ会社のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は、大型ロケット「ヴァルカン」を11月13日(金)に打ち上げ、運用に復帰させると発表しました。固体ロケットブースター(SRB)の問題で、約9か月間飛べない状態が続いていました。
今回の「ヴァルカン・レオ1」ミッションでは、アマゾンのインターネット衛星サービス「アマゾン・レオ」の衛星40基を搭載します。衛星は上段のケンタウルスに取り付けたアダプターから、約30分かけて順次放出される計画です。衛星を収めたフェアリング(先端部のカバー)は、10月21日にアマゾンの処理施設を出ました。ヴァルカンにとっては、2024年のデビュー以来5回目の飛行で、6本の固体ブースターを付けた構成での初飛行になります。
問題となっていたのは、ノースロップ・グラマン製の固体ロケット「63XL」のノズルです。2回目の飛行ではノズルが崩壊し、4回目の飛行(2026年2月のUSSF-87)でも、打ち上げから30秒以内に4本のブースターの1本で似た不具合が起きました。いずれの場合も、メタン燃料の第1段と水素燃料の上段が推力不足を補い、目標の軌道に到達しています。
ULAは調査の結果を詳しく明かしていませんが、ノースロップ・グラマンと米宇宙軍を交えた合同チームが「いくつかの原因になりうる要素を特定し、ノズルの設計と工程の改善で対策した」と説明しています。今回は改良したノズルを使い、試験と解析は飛行と並行して続けるとのことです。
アマゾンはヴァルカンを合計38回予約しており、軌道上のアマゾン・レオ衛星はすでに400基近くになります。なお、米宇宙軍の安全保障ミッションに復帰できるかどうかは、今回の記事の時点では示されていません。
出典: Spaceflight Now「United Launch Alliance announces mid-November return to flight for Vulcan rocket」(2026年10月28日)